「本書の中で、私は健康の持つスピリチュアルな側面を明らかにするつもりである。健康とは主観的には、体に感じられる生気や快感といった感じである。これは、時には喜びの感情へと高まっていく。そのような状態の中でこそ私達はすべての生き物との親類関係を感じ、外界とのつながりを認めていく。…」
『からだのスピリチュアリティ』 アレクサンダー・ローエン
との序文で始まる、
バイオエナジェティックスの創始者ライヒの流れをくむ
アレクサンダー・ローエンの著書。
- 作者: アレクサンダーローエン,Alexander Lowen,村本詔司,国永史子
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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人は、育つにつれ、いつしか
自然でありのままの状態から離れて
感情や思いを抑圧するため
身体に緊張やこわばりを生じさせて
本来、自由で優美(グレイスフル)な在り方から遠く
エネルギーの流れをブロックさせてしまう。
失われたグレイスを取り戻すための
いわゆる、ボディワークの有効性
そのしくみと回復の仕方を
わかりやすく説いている。
だが、愛はどうしていつもではなく、ただほんの時々経験されるのだろうか。驚くべきことに答えは、我々が自分自身を十分に愛していないからである。自己愛(self-love)は自己賛美(self-adoration)とは別のものである。自己賛美はナルシズムであり、愛の持つ興奮が欠落した状態である。自分自身を愛するとは、生命の興奮で満たされ、無数の仕方でこの興奮に対して反応するということである。生命およびすべての生き物を愛することである。人は自分を愛しているのでないかぎり、十分に他人を愛することなどできない。自分に対する愛がなければ、人は搾取するばかりで与えることがない。
春秋社から1990年頃、出版され
その後、新装版も出たようであったが、
今でも
自らの身体に対して鈍くなりがちな私達に
身体についてのさまざまな気づきをもたらし、
よりよき生についても
とても具体的で示唆に富んだ好著だと思う。
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