副題は
神経のつまりを取ると奇跡が起こる!
本のタイトルを見ると
何かよくある健康雑誌の見出しみたいでも
ありますが、
著者は、鎌倉のドクタードルフィン診療所所長で
れっきとした整形外科のお医者さん。
でも、薬も手術も使わないという人気のドクターは
予約待ちの人でいっぱいだといいます。
このドクター・ドルフィンこと松久氏は
新しい医療ともいうべき内容の著書を沢山出されていて
私は、近刊の一冊に興味を持ったのですが、
とりあえず図書館で、この本があったので
読んでみた次第でした。
「首の後ろを押す」と病気が治る―神経のつまりを取ると奇跡が起こる! (ビタミン文庫)
- 作者: 松久正
- 出版社/メーカー: マキノ出版
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 単行本
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なかなか興味深かったですね。
著者は、慶応大学の医学部を卒業し、
整形外科医として働きはじめるものの
西洋医学だけでの限界を感じ、本場の
カイロプラクティックを学びに渡米します。
しかし、そこでも当初の望みと違う現実に気づき
あらためて転校することになりますが、そこで
ようやく本流、本物と感じる
「ガンステッド・カイロプラクティック」に
出会い、その道を進みます。
希望を生み出す医師として活躍し、
日本で開業に至りました。
本では、こうした経緯や、
投薬や手術に頼らない医療についての話、
そして、「首の後ろを押す」という
手軽に自宅で出来るピンポイント療法、
その体験談などが紹介されています。
私の場合、特に、印象深かったのは、
お医者さんでも、立証された従来の見える部分だけでなく
自然治癒力を引きだすためにエネルギー場に働きかける
というスタンスを明確にしているという点でした。
西洋医学は、脳、神経、臓器、血管、皮膚、細胞なと、身体の組織の徹底的分析と、その研究から、物理的な体についての体形的な医療をつくりあげました。そのすばらしさは、否定しようのない事実です。
それに対して、東洋医学に代表される自然医学は、人間の体を単に物理的にとらえるのではなく、目に見える体と、もう一つの目に見えない体(エネルギーの場)がいっしょになったものと考えてきました。これがエネジーメディスンと呼ばれるものです。アジアに古くから伝わる鍼灸やヨーガなどは、こうした哲学を持った伝統的な医学の代表です。
また、漢方やヨーロッパのホメオパシー(二〇〇年近く前にドイツ人のサミュエル・ハーネマンが体系づけた「似たものが似たものを癒す」という原理に基づく同種療法)、さらにフラワーエッセンス(花のエネルギーを転写した水を利用して健康を得る代替療法)なども、これに入るでしょう。
長い間、エナジーメディスンの考え方は軽んじられてきたのですが、西洋医学の限界が医師にも患者さんにもよくわかってくると、多くの人がその考え方に再び注目するようになってきました。
私自身、エネルギーワーク(ヒーリングなど)もするため
こうした一見怪しいとも思われがちなエネルギー医療を
実際に行い、成果を出しているお医者さんの話というので
興味深かったのです。
薬や手術で物理的に体を治そうとするのには、限界があります。なぜなら、人間の体は私たちが目で見ている以上に精妙なエネルギーの場の中にあるからです。
したがって、生命力というエネルギーが素直にいきいきと流れるような環境をつくることこそ、医学の本来の役割のはずです。その点を無視して、体や薬や手術で操作しても、本来の生命力はよみがえってきません。
しかし、これは、東洋医学や古来の伝承療法では
知られてきたことでした。
──私たちの生命力には偉大なウィズダム(知恵)があり、その深さは圧倒的です。人間の頭で考えた知恵など、たかがしれているのです。人間はそうしたウィズダムをもっと敬い、自分の非力に気がつくべきです。
健康とは、そうした知恵のパワーが存分に発揮されている状態のことです。カイロプラクティックでは、そうした知恵のことを「イネイト・インテリジェンス」(先天性の体内エネルギー)といっています。
生命エネルギーは宇宙からも、また大地からも入ってきています。それは、植物を見るとわかりやすいでしょう。植物たちは天と地からエネルギーをもらって、枝を伸ばし、葉を開いて、花を咲かせているのです。
そうしたエネルギーは「ユニバーサル・インテリジェンス」(宇宙の叡智)といってもよいでしょう。エネジーメディスンの立場から見ると、エネルギーの場である私たちの体はユニバーサル・インテリジェンスに包まれており、ユニバーサル・インテリジェンスそのものなのです。
そしてドクターは、神経のつまりを取ることこそが
自然治癒力を発動させることになるとしています。
わたしは、生命エネルギーはいったん、脳の松果体という部分に入ると考えています。脳の中心部にある松果体は、長い間、その役割が謎とされてきましたが、最近になって、光の影響を受け人間の体内時計と関係するメラトニンというホルモンを分泌していることがわかってきました。
この松果体に入った生命エネルギーが背骨を通って、治癒力として体の下のほうに降りていくのではないか、と私は考えています。これまで説明してきた「神経のつまりを取る」とは、そうした生命エネルギーの通り道をよくすることであり、その結果として遺伝子の発現(遺伝子の情報が形となって現れること)もよい方向に向かうのです。
松久氏の最新刊は、この松果体についての著書です。
さて、気になる本書のキモである
首’(耳)の後ろを押すというピンポイント療法は
ドクターのブログ(HP)でも詳しく紹介されています。
写真付きでわかりやすいので、興味のある方は
↑こちらをご覧頂けたらと思います。
そして、最終的に私が得た結論は、「背骨の中を通る神経の流れ、すなわち、生命の根源の力を妨害しているものを取り去れば、人は健康になるだけでなく、毎日ワクワクと楽しく生きていくことができる」というきわめて単純なことでした。
しかも、ガンステッド・カイロプラクティックをきわめていくうちに、その原理をヒントとして、誰もが健康で元気になるための秘訣を伝えることができるようになりました。いまでは、私は自分の使命がハッキリと見えています。それは、「自分の体は自分で守る」という、このきわめてあたりまえの真理をみなさんにお伝えすることです。
何か不調や疾病、ケガなどに悩まされたら
お医者さんや医学は確かに頼りになります。
そのためにあるのですから。
しかし、ここでドクターは、
現代医学を過信して依存することなく、
どんな場合でも体を治しているのは
自らの自然治癒力であるということを
忘れないようにと言っているわけです。
最後に、ピンポイント療法の効果をより高める方法を紹介しましょう。
それは、現在、自分が悩まされている病気や症状がよくなった状態をイメージしながら、ピンポイント療法を行うことです。
現代物理学の父と謳われるアインシュタインは、量子力学理論によって物質とエネルギーは同じものであることを説いています。この説は、エネルギーに対するそれまでの考え方を大きく変えました。
さらに、現代の量子力学では、物質だけではなく、思考や精神までもがエネルギーであると考えるようになっています。つまり「何か」を考えたり、イメージしたりすると、そこにエネルギーが生じ、その「何か」が実際に生じてくるのです。「思考は現実化する」のです。
ピンポイント療法のことを知って、「本当にこんなものが効くのだろうか」「医者がカイロプラクティックだなんて怪しい」と思いながら行うのと、「この方法でよくなりたい」「きっとよくなる」と思いながら行うのとでは、自ずと効果は違ってきます。
先人が残した「病は気から」という言葉は、今日、科学的に証明されている事実なのです。
ちなみにこの本は、(引用したのは冒頭の2010年の本)
新版で近年、また出ているようですし、
DVD付のムックなどもあるようです。
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