不思議の庭のミランダ

心に響いた言葉と書物の備忘録

『頑張るのをやめると、お金とチャンスがやってくる』アラン・コーエン氏

 

 

 

これは、本田健さんの訳で、PHP文庫から出ています。

もとは、2010年の単行本『頑張るのをやめると、豊かさをやってくる』を

改題、加筆修正、再編集したものだそうです。

 

頑張るのをやめると、お金とチャンスがやってくる (PHP文庫)

頑張るのをやめると、お金とチャンスがやってくる (PHP文庫)

 

 

お金という豊かさに関する類書は、たくさん出ていますが、

コンパクトに、この手の主旨というか、要点がまとまっていて

読みやすい一冊でした。

 

 ほとんどの人が、自分にはじゅうぶんなお金がないと思い込んでいます。何百万ドルも資産のある金持ちであっても、本人はじゅうぶん裕福だとは思っていません。いっぽうで、数ドルしか持っていなくても、完全に満足しているという人々もいます。わたしがその作家の言葉から学んだことは、「じゅうぶん」とは数の問題ではないということです。じゅうぶんかどうかは、考え方、感じ方、ものごとをどう見るかによって決まります。

 

本当に裕福な人は、じゅうぶんであるという満たされた感覚を抱いています。どんな考え方も、二種類あるエネルギーの流れのどちらかに分類できます。その二種類とは、「じゅうぶん」か、「じゅうぶんでない」かです。「じゅうぶん」であることに気づき、言葉にすればするほど、さらに「じゅうぶん」な状態となります。「じゅうぶんでない」ことに意識を向け、それを言葉にすればするほど、ますます「じゅうぶんでなく」なります。

 

豊かさをもたらすための

意識の変換が、なかなか容易ではないのは

どうしても悩みの現実などの状況に引きずられてしまうことに

あるのでしょう。

 

経済的に苦しかったり、請求書がたまっていたり、大きな借金を抱えていたりして、金銭的に満たされていると感じることがどうしても難しい場合には、人生ですでに手にしているほかの種類の豊かさに目を向けましょう。「豊かさ」というパイがあるとしたら、金銭面の問題はそのほんの一切れをあらわしているにすぎません。銀行口座の金額を見て自分が豊かでないと思うことは、一片の雨雲が浮いているからといって、無数の星が輝く壮麗な夜空の美しさを認めないようなものです。

 

すでに手にしている富に意識を向けることで、豊かさの感覚を拡大しましょう。健康であること、自然の美しさ、実りある友情、愛情あふれる家族、生き生きとした創造性、インスピレーションの源、刺激的なアイデア、出会う人々の親切など、ほかにも多くのことに豊かさを見いだすことができるはずです。

 

これは、引き寄せの法則などでもよく言われるように

ないこと(不足)ではなく、あること(満足)に焦点を当てて

すこしずつでも、満たされている実感を変えていくということですね。

 

 

 

そして、本文の後には、それぞれ

豊かさを享受するヒントと、アファメーションが載っています。

 

豊かさを享受するヒント

 

  • じゅうぶんに持っていると感じるものは何ですか?
  • じゅうぶんに持っていないと感じるものは何ですか?
  • 数分のあいだ、人生においてあなたを豊かな気分にしてくれる要素に集中しましょう。あなたはどのくらい豊かですか?

  自分が豊かであることに気持ちを集中した後は、どんな感じがしますか?

  • 心の中で、ハッピーとハングリーの快適なバランスを探りましょう。

あなたが幸せを感じることは何ですか? もっと欲しいと思うものは何ですか?いまいる場所において完全にあるがままの自分であり、また同時にさらなる高みに手を伸ばしているときは、どんな感じがしますか? それを自覚しましょう。

 

アファメーション

 

 わたしは満ち足りています。じゅうぶんに持っています。

 わたしは愛情と喜びの体験を糧にして、さらに多くを手に入れます。 

 

著者自身、まだ収入が乏しかった頃には、請求書の支払いに汲々として

楽しみに使えず、不満が募ったといいます。

そんなとき、お金があったら何をするだろうかと空想してみると、

ある車が思い浮かびました。

冗談半分で、そうであるかのように振る舞うことにして

その車を買うかのように、試乗してみることにします。

そしてショールームを引き上げる時には、豊かな気分を

味わい、久しぶりに可能性の広がりを感じたそうでした。

 

まもなく経済状態がよくなって、前よりたくさんお金が流れ込むようになってきました。楽しみのために使えるお金も徐々に増えました。そして少しずつ気が楽になり、お金を自由に使うようになっていきました。(中略)

 いまふり返ってみると、わたしのお金の転機は、ミアータを試乗した日に訪れたのだとつくづく思います。つかの間ではあっても豊かであるという経験をすると、宇宙からさらなる豊かさが届きはじめました。わたしの考え方が変化したとき、わたしの懐具合も変化したのです。

 

タイトルにあるように

頑張るのをやめると、というのは

やりたくない仕事をお金のためだけに続けたり

がむしゃらに労力を使ったり、という苦労は見直し、

もっとリラックスして、自分が好きで出来ることに

力を注ごうという提案でもあります。

あとは、神様でも宇宙でもいいのですが

私たちの小手先を超えた計らいを信じることを

促してくれます。

その一番の要の部分が、満たされているという感覚を

取り戻すことから始まるわけですね。

 

 なんとか抜け出したいと考えている状況については、あまり気にしすぎないことです。そこにエネルギーを使いすぎないでください。そうではなく、どこに行きたいか、なぜそこに行きたいのか、なぜあなたはそれにふさわしいのか、そこに行けたらどんな気持ちがするかについて話しましょう。あなたが上向きの発展方向へ思考と感情を注ぎ込むと、あなたの望む夢こそがあなたが引き寄せる状態の中心になり、悪夢を引き寄せることがなくなります。

 あなたは自分で貧しいと思わないかぎり、貧しくありません。自分が貧しいと感じているなら、豊かだと感じる方法を見つければよいのです。あなたが豊かだと感じているなら、あなたは豊かです。そしてもしあなたが豊かでいるなら、宇宙はあなたの正しさを証明する方法を見つけて引き寄せるでしょう。 

 

 

第1部 いつでもじゅうぶんにある

第2部 準備ができたものは手に入る

第3部 情熱は報われる

第4部 つまらないことに骨を折ったり、

    骨の折れる仕事を大事にしたりしない

第5部 手にする成果はあなた次第

第6部 どんどん循環させよう

第7部 見た目の状況に惑わされない

第8部 ピンチをチャンスに変える

第9部 互いにとってすばらしい存在であれ

 

目次のタイトルを見ると

内容が少しわかるのではないでしょうか。

豊かさについて興味のある方にはオススメです。

 

 

 

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