直観的な生き方を示唆している
足立幸子さんの著書『あるがままに生きる』にあったが、
本も何が何でも全て読み通さなくても構わない。
その時に何か一つでも印象に残るフレーズがあれば、それだけでも
その本を手にした意味があるという。
そういった気になる箇所を拾い上げているうちに
このブログも始まったわけで、
確か最初は(他のブログで8年前くらいになるのかな)
やはりこの時期(9月)だったように思う。
9月は、一年では3/4過ぎで残すところ4ヶ月になるが
なぜか、結構新しいことを始めていたりする。
健やかに安らかに 小さな喜びを見つけ、一日一日を大事に積み重ねてゆく
- 作者: 矢作直樹
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2016/08/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
さて、今日載せる本のタイトルの一部に
小さな喜びを見つけ、一日一日を大事に積み重ねてゆく、
とあります。
著者は、救急・救命医療に長く携わっていらした医師の
矢作直樹さんで、若い頃は登山に熱中された時期があったという。
それこそ、大変な行程に思える登山も
一歩一歩の積み重ねから始まるわけだが、おそらくその後
ハードなお仕事を続けられた体力、気力、精神力が
養われたであろうことも窺えますね。
1、生きていることへの感謝の気持ち
小学生の頃から山登りに親しんできた私は、大切なことはすべて山に教えてもらったと、いま感じています。その中でも一番大きなことは、物理的に厳しい状況でも、雨風をしのげて、食べ物があって、横になって寝られるありがたさを知っているということです。山だけでなく、海も同様ですが、自然の中でさまざまな厳しい状況を経験しておくと、なんでもない、普通のことに感謝を感じるようになるのです。
確かに、自然災害などが起こると私たちは
なんでもない、普通のことに感謝を感じるようになりますが
近年のような激動の時代には、常にこうした意識を持っているのは
とても大事ですね。
矢作氏は、また、
“生きているというのは普通のことではなく、
特別なことであると理解している”ともいい、
山の中で、サバイバルの知恵を体得したそうです。
更に、
四番目は、人は大概のことでは死なない、とわかったことです。物事に本気で対峙していれば、人はそう簡単には死なない。表現は難しいのですが、死ぬときは死ぬが、死なないような気がしていると死なない。実際に、そんなことがあります。この感覚は、根拠のない自信といったらいいでしょうか。
本気で考えたり、本気で行動していると、普通の人が感じる恐怖というものが抜け落ちるときがあります。完全に恐怖を感じなくなると危ないのですが、そこそこ感じながら行動していると、ああ、ここまでやっても(行っても)自分は死なないだろうと思えてきます。そうした根拠のない自信は、生きていく上でとても大切なものではないかと思います。
“根拠のない自信”というのは、確かに大切な気がします。
証明のしようがなくても、そう感じていること自体が
大事なのでしょう。
また思い込みについても触れ
2、思い込みは生活を不自由にする
現代の人は、いろいろなことを考えすぎているような気がします。山では、自分の今の体力はこのくらいという客観的な評価を下して、それならば1時間あたりこのくらい動けるので、それを自分に与えられた時間にあてはめて、いつまでにどこまで行けるかという計算をします。体調や、状況の変化がありますから、実際にぴったりその距離まで行けるというわけではありませんが、ひとつの目安にはなるわけです。こうした考え方は、実社会にも応用可能だと思います。
たとえば、年を取ったら老けるものだとか、体の自由が利かなくなるものだといった具合です。もちろん、老けないとは言いませんが、別にイメージ通りに老ける必要はないのです。こうした意識の壁や固定観念は、普段の生活や活動を不自由なものにしてしまいがちです。
さらに、山で身につけた知恵として
食料についても話されていますが、
お米の代わりにオートミール、ココアなどを用い、
一ヵ月くらいなら、タンパク質といった栄養素が
必ずしも必要でないといったこと、ただし、
水分は大事で、雪を食べたりしたこともあるそうです。
やはり、実際の様々な経験こそが
知恵なんだと感じさせられますね。
他にも、現代のスポーツは競争の原理で動いていて、
勝つことが目的となってしまっていますが、
本来の心身を鍛え楽しむというところが大切だと
あるのには共感します。
矢作氏は、いろいろご本を出されていますが、
いずれも、健やかに生きるための提言がなされています。
これまではどちらかといえば “こころ”について語ってきて、
今回は特に、山と渓谷社から出ていることもあり、“からだ”についても、
著者の支えとなっているこれまでの経験、特に自然との関わりなどから
心身のバランスの大切さも述べられているようです。
すべては、今を生きて、競わないということが大切です。悩むのは、今を生きていないから。無心になりきれていないということです。あえていうと、われわれがやっていることなんて大したことないのですから。
母の言葉に救われたことが何度かあって、昔、何かあると、「どっちでもいいじゃない」とよく言われました。どちらにしても、大したことないのだからというわけです。たしかに、これまでを振り返って、大したことなどそうはありませんでした。でも、実際に悩んでいるときは気持ちが追い込まれた究極の状態です。そんなときは、おいしいものを食べているところを想像しましょう。楽しいことを想像して乗り切るのです。
また仕事の先輩からは、今できなくてもやがてできるから焦るなと、よく言われました。物事が進むスピードは人それぞれだから、できたほうがいいに決まっているけれど、できないからといって、明日もできないわけじゃない。何か言ったから急にできるわけでもないし、そんなにあたふたするなというわけです。どっちでもいいんだと言われると、はっとします。そうか、第三者から見れば、どっちでもいいんだ、大したことないんだと。
どんなに頑張っても、できないことはできません。そして、どんなに頑張ってもダメなときは、吹っ切れる瞬間があります。
そうかもしれません。
実はどっちでもいいんですね。
大事なのは、何かをやる(体験)することで
この本では、興味や趣味を持つこと、
人との交流は大事だけれど、人と自分を比べない、
純粋に好きなことをやる大切さ、
といったことも繰り返し
言及されています。
期せずして、ちょうど
人生は喜びが大事だとつくづく感じている
この頃でもありました。
☆メールでのセッション承っています!healers-garden.hatenadiary.com
クリックしてね♪
ありがとうございます!