不思議の庭のミランダ

心に響いた言葉と書物の備忘録

『自分を変えるほんの小さなコツ』野澤卓央さん-メルマガでの大反響からのセレクト

 

 

誰もが、幸せであることを願います。

幸せは探し、追い求めるものでないといわれますが

これまでいろいろなことを試みてきたかもしれません。

しかしそれが“報われない努力”だったら、

いつまでも、空回りしてしまうでしょう。

そうした過去の経験から著者を救ってくれたのが

「小さなコツ」の数々だったといいます。

 

自分を変えるほんの小さなコツ

自分を変えるほんの小さなコツ

 

 

実際に、人生を幸せに生きる人々から

教わったというコツをメルマガで配信し、

その中から反響の大きかったものを選んで

まとめたという一冊だそうです。

 

表紙の見開きにありますが

“幸せは”

「探す」ものではなく

「気づく」もの

 

メーテルリンクの『青い鳥』を

思い出した方もいるでしょう。

私たちは実際に様々な経験を通して

いろいろな気づきを得ることができます。

とはいえ、

抱えている問題や不安を軽くすることができる

コツがあるのも確かなようですね。

 

 あるとき僕は、会社経営のいろはを教えてくださった榎本計介さんという方からこんなことをいわれました。

 

 世の中には、幸せになるためのノウハウがたくさんあるが、結局、自分が幸せであることを自分自身がどれだけ信じられるかだ。

 

 じつは、この話をきいたとき、僕はその意味を理解することができませんでした。

 スキルや能力を高めたり、大きな結果を出せば、自分を信じられるようになり、幸せになれると思い込んでいたからです。

 

――問題解決も同じ。たしかに目の前の問題を解決することは必要なことではあります。しかし、人生には病気や死、家族との別れなど、努力では避けることのできない、どうしようもない不安や恐れが存在します。

感じ方や度合いは変わっても、なくなることのない不安や恐れをなくそうとしていると、死ぬまでそれに振りまわされることになります。

 

僕はさまざまな人から話を聞くうち、この事実に気づきました。

そして、目標達成によって自信を深めたり、問題解決によって消えるはずのない不安は恐れをなくそうとするのではなく、“自分を知る”ことこそが、自分を信じ、幸せであり続けるために大切なことだと気づきました。

 

 そこで僕は、自分を知るために何年もかけて自分自身と向き合いました。すると、いつの間にか自分の幸せを心から信じられるようになっていました。

 そして、それと同時に、自分自身や自分の人生を少しずつ愛せるようになっていきました。

 すると、自分の人生に対する不安や焦りが減り、人間関係や仕事、お金、健康など僕を取り巻くあらゆることが、いい流れに乗るようになったのです。

 

 どんなにいいノウハウに出合っても、自分で自分を信じることができなければ、いくら努力を重ねてもそのすべてが意味を成さなくなる。   

 

著者はまた師匠からこうも言われたそうです。 

「自分のことが嫌いな人ほど、本当は自分のことが好きなんだよ」

それは、ありのままの自分を受け入れられない、

理想の自分との葛藤から自身を否定してきたからなのだと。

 

 師匠のいうとおり、自分を受け入れるのはとても怖いことのように感じました。

しかし考えてみると、その方法はとてもシンプルなものでした。

 

 自分の本心に気づく。

 

 ただそれだけでいいのです。

 たとえば、「自分のことが大嫌い」という人に「本当は自分のことを好きになりたいんですね?」と聞くと、目を丸くして驚きます。

 なぜ、そんなことを聞くのかというと、「自分のことが嫌い」という人の心の奥底には、必ず「自分を好きになりたい」という本心が隠れているからです。

 

 自分の本心に気づき、それを受け入れたとき、自分を否定するために使っていた感情を、自分を好きになるため、自分を育て直すための情熱として使うことができるようになるのです。 

 

以前、家族が病気で代替治療をしていた頃

やはり治療師の方に言われたことがありました。

「○○さん(病気になった家族)は自分のことが好きでないんですね。

あなたは自分が好きでしょう!?」

「そうですね。いろいろあるけれど、まあいいかな、悪くないかって」

つまり好きということか(笑)という私はいいんですが、

確かに当時の本人に聞いたら、嫌いだと言ってたんです。

ちなみに、成功するような人にも二通りありますが

楽にしている人は、根拠のない自信がすごくある方が多いですね。

セルフエスティーム(自己肯定感)というのか、

自己価値感が妙に高い!

話がそれてるみたいですが、これ、あらゆることの

基本設定で、大事なことなんですね。

 

 

 

さて、ありのままの自分を見ることが怖くて

現実を直視しないと、更に理想と現実のギャップに苦しみ続けると

著者は師匠に言われ、大事なのは

不安や恐れを受け入れ、“可能性”に目を向ける。

ことだとありました。

 

また、自分の感情や身体が伝えるメッセージを

受け取り、大切にすることも

人生をシンプルに

楽にしてくれるといいます。

 

自分らしく生きる第一歩は、

自分に正直に生きること。

 

自分が満たされて生きること。

それが誰かを幸せにすることにつながる。

 

真に満たされるということはどういうことか

判断しない、今を生きる、比べない、

自分を知ること…などなど

こうしたコツたちについて

わかりやすく、

やさしい語りで話が進み

とても読みやすかったです。

 

童謡「ぞうさん」「一年生になったら」など、たくさんの作品で知られ、104歳で亡くなった詩人、まどみちおさんが、あるとき中学生から「幸せとはなんですか?」と質問され、こう答えたそうです。

 

 現状を肯定的に見られること。それを「幸せ」っていうんだよ。

  

 僕はこれまで、幸せそうに見える人たちからたくさんの話を聞いてきました。そのなかで気づいたことがあります。

 それは……。

 

「これが正しい」という価値観をあまり持っていないということ。

 

なるほどねぇ…そうか

あらためて気づくことも少なからずで

メルマガで反響があるのも頷ける一冊。

自分にやさしく、楽になれる

新たな道が見えてくるかもしれませんね。 

 

 

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