以前、ヨーガ行者の王とも称される
成瀬雅春氏の著書を載せました。
なかなか興味深い内容でしたが、
今回の本は、より日常的な視点で
シンプルにわかりやすく語られ、
ヨーガ的生き方の自由な精神性が
生活に取り入れやすくなっています。
自由とは何か。
不自由なことが無くなれば自由ということなら
不自由なことって何か。
人によって、「不自由」と感じることは違うでしょう。
たとえば、給料が少なくて買いたいものが買えない。労働時間が長くて自由になる時間が少ない。学校が遠くて通学時間が長い。旦那の帰宅時間が遅い。お小遣いが少ない。転勤させられてしまった。病気で入院した…
これらのことは、不自由というよりは、不平不満です。
こういった不平不満は、考え方ひとつで解消できます。
不平不満のない「物事のとらえ方」。
不自由さの生じない「考え方」。
どんなことでも自由ととらえられる「生き方」が、私の実践しているヨーガにはあります。
「生き方を変える」のは容易でないかもしれない。
では「考え方を変える」ではどうか。
それも難しいなら、いろいろな考えに耳を傾けてみる。
一つの事柄に対して選択肢が多くなると、これまで以上にベストな選択をすることができる可能性が出てきます。それによって、これまでの不自由さから解放され、少しでも自由になれれば、幸せが増えます。
例えば、40年生きてきた人でも、
一日6時間寝てる時間と乳児の2年間を
差し引くとしたら、
生きてきたと認識のある時間は
約4分の3の28年になると考えられる、と。
そういう考え方は、これまでしてこなかったのではないですか? これからの人生を生きていくのに、自分の自由になる時間は四分の三しかないと思ったら、その時間を有効に使おうと思うでしょう。丸一年あると思ったら九ヶ月しかないのです。
そうすると、これからの生き方が、少し変わるかもしれません。「生きる」ということの考え方が少し変わると、生き方も変わってくるのです。残された時間を有効に使おうと思えるようになれば、それだけですでに、新たな生き方の一歩を踏み出したのです。今の状態から一歩前進することが、すごいことなのです。その積み重ねで人生が変わるのです。
なるほど。
またこうもいう。
どういう生まれであっても、これまでどういう生き方をしてきても、これからの生き方が、それによって左右されることはないです。一般常識的には、これまでの生き方が、今後の生き方に影響を与えると考えられますが、本質的には、関係ないです。
今、この瞬間から、しっかり前を見据えて歩み出せば、これまでの生き方に影響されることはありません。──ということは、これまでの生き方や、なぜ生まれてきたのか?という疑問に煩わされなければいいのです。
人はそれぞれいろいろな状態で生まれてきて、いろいろな人生を歩んでいますから、他人と比べるのではなく、去年の自分より今年の自分が成長しているかどうかを比べればいいのです。
重要なのは、
これからどう生きていくかだけ、で
そのためのヒントが満載の一冊といえます。
非常識ではなく「超常識」、つまり常識の幅を広げていくことが大切です。
「常識」は与えられたものですから、鵜呑みにせず、いったん自分のフィルターを通して考える必要があります。自分の思考を働かせる習慣がないと、緊急時に「あっちへ逃げろ」と言われて、周囲の状況も見ないで考えなしに従ってしまい、破滅的な結果になりかねません。
大きな価値の転換期でもある現代で
必要なのは確かに「超常識」
また、自分で実際に試してみることも大切です。たとえば最近は健康にいいとされる食の情報があふれていますが、それも盲信するのではなく、自分で検証してみることです。
自分で考えて実際にやってみるならば、結果はどうであれ、全部、自分の成長材料になります。失敗してもいいのです。その経験が必要だったと考えて、何でもプラス材料にすることです。
成瀬さんは、
自分で観察し、試してみる、
とにかく行動というか、動きが大事だと
著書を通して語っています。
人間も動物ですから、動き出さないと、事は始まりません。行動を起こすことが、生命力(生きようとする力)の高まりにつながるともいえます。自分の人生というのはすべて、自分で切り拓いていくものです。
また、人間関係や時間も大切してると
いいます。出会いが、新たな展開をもたらし、
成長をもたらすからです。
好奇心や興味を持つことで、世界が広がり、
悩みがあってもそれに対処していくことこそが人生。
悔いのない人生、充実した人生を送ってほしいと。
少々エゴイスティックに感じられるかもしれませんが、自分自身が愉しくいい人生を送ることや、自分自身を高めて幸せな人生を送ることは、非常に大切です。もちろん人を助けることも大切ですが、皆がそれぞれ自分の人生をよく生きることができれば、それ以上に豊かで平和な世界はありません。
他にも、食事についてや執着や悩みなど、
ヨガらしく瞑想や呼吸法の意味にも
触れています。
読みやすい文章ですが、
示唆される内容は深く、
折に触れ読みなおしたい一冊で、
考え方の幅を広げたい人、
自由に生きたいという人にもオススメです。
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