著者は、
大学病院の救急医療の現場を率いて、長年働いてきたお医者さん。
医師として、多くの人々の生死に向き合ってきた中で
「あの世」と魂の存在を感じるようになり、
そうした大きな視点を持って、人生や生き方について
語っています。
視点を変えれば出口が見える
自然の中に定期的に行くのがいいと言われる理由は、自分の力で行って帰ってくる点です。全身を動かす爽快感、自然との関わり、非日常性、いろいろなことを感じます。そこでは自分の視点が複数に広がります。
悩みというのは、「視点が固定」された状態です。
視点が固定してしまうと出口が見えません。視点が複数に広がる、つまりいくつもの視点が持てるようになると、いつの間にか解決策が浮かびます。自然はそのためのトレーニングの場を与えてくれるというわけです。
もっと言えば、外を散歩する、何か食べに行く、軽く運動する、誰かと待ち合わせておしゃべりする、何でもいいと思います。要は今の状態から離れることが大切です。離れないとストレスはどんどん増えます。
離れるというのは、それまでの視点を変えることでもあります。
経験にも裏付けされているのでしょうが、
やはり冷静で客観的な物の見方と
わかりやすい指摘は、あらためて
参考になることが多かったです。
どうにもならないことは心配しない
うまくやろうと思うより、精一杯やってみる
大切なのは、自分がコントロールできないことは心配しないことです。どんな世界に身を置くにせよ、必須の条件です。要は、開き直る、思い切る、ということです。もういいやと思えば、対処していることの質が変わります。あれほど悩ましかったことが、実は大したことではなくなることも多いのです。何とかしよう、うまくやろうとすると、心配の度合はどんどん上がります。
未熟さを心配しない
すべては時間が解決する
私はよく「急ぐな」と言います。慌てるな、ということです。
目の前のことができない自分がじれったい、早くスキルを上げたい、という焦る気持ちはわかりますが、時間が解決することがたくさんあるのです。経験とともに力量は上がりますから、心配しないでいいのです。
だから先走る必要はありません。そんなに先を心配しないでください。心配性の人には私たちの職場でも「やっているうちによりよくできるようになるから」と言うようにしています。その言葉の意味がすぐには飲み込めないかもしれませんが、やっているうちにわかり
ます。仕事とはそういうものです。答えは時間の経過とともに出ます。
「今ここに生きていること自体が修行」というヨガのカルマヨガや
神道の「今中」(この瞬間)を生きること、
また、中道といった思想も根底にあるようで、
とても実際的だと思います。
また、人の死についても語られ、
必要以上に、思い煩わないようにと述べていたのも
印象的でした。
死に場所を心配しない
どこで死のうが、行く場所は同じ
また、可能ならばでいいのですが、死ぬことを怖がらないでほしいのです。
身内や親しい人が亡くなると人は泣いて悲しがりますが、私たちが元いたあちらの世界では祝福(セレブレーション)です。皆から「おめでとう、よく頑張ったね。積もる話を聞かせてよ」という感じです。それを考えるとお葬式も、もっとどんちゃんやってもいいのかなとも思ったりします。今のお葬式は遺された人だけの仕組みになっている気がします。
「死に場所」にこだわることも、やめましょう。
どこで死んでも、大丈夫です。
病院だろうと施設だろうと、自宅だろうと道端だろうと、海の上だろうと山の中だろうと、そこがその人の最期の場所、それ以上もそれ以下もありません。すでに魂はそこにはありません。亡くなると私たちはベール(幕)の向こう側にある元の世界(あの世)へと還ります。どこで亡くなっても行く先は一緒ですので、まったく心配する必要はないと思います。
悩まずに、あるがままで今を生きる、
タイトルそのもの、それに尽きるようですね。
大切なのは、今この瞬間です。古神道で言うところの「今中」です。
ずっと変えることができなかった考え、価値観、思い、そういうものは今この瞬間、自分が違う視点を持つことで変えられます。固着していたイメージでさえも「これまでの自分は捨てる」と決めれば、その瞬間に新しいイメージを自在に作ることができます。
私たちは何者でもありません。
そして同時に、何者にでもなれます。
何かで悩んでいる時は、自分に限界を作っている状態です。勝手に足枷をはめて、やる気に制限をかけているだけです。だから気持ちに巣食っている制限を外せばいいのです。失敗したらどうしよう、うまくいかなければ恥ずかしい、そんな制限、つまりマイナスのエネルギーは必要でしょうか?
私たちが転生を繰り返しているのは、さまざまな人生のエピソードを体験するためです。失敗しても、恥ずかしい思いをしてもいいではありませんか。今そこで躊躇している経験は、二度とできません。似たようなエピソードが以前に登場していたとしても、中身が違います。実は貴重な経験なのです。
そのためには自分が動かなければなりません。自分を経営するのは自分だけ。周囲に相談することは自由ですが、最終決定権を持つのは自分です。
今を辛抱すれば、とか、今だけ我慢、という言葉が日本人は好きですが、今を犠牲にすることはありません。
矢作氏の著書の中でも
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