不思議の庭のミランダ

心に響いた言葉と書物の備忘録

『自分を愛すると夢は叶う』吉本ばななさん、奥平亜美衣さん

 

 

作家の吉本ばななさんと

引き寄せの法則で知られる奥平亜美衣さんの

対談集が最近出版されました。

 

吉本ばなな 奥平亜美衣 自分を愛すると夢は叶う

吉本ばなな 奥平亜美衣 自分を愛すると夢は叶う

 

 

感想は、大ざっぱに言うと

白魔女たちのお喋りは、なかなか興味深かった!

さらりと読んで楽しむだけでなく、

奥平さんの引き寄せのエッセンスと

ばななさんの観察眼の深さが

示唆的なアドバイスとなっています。

実は、行間に溢れ出ているものが

盛りだくさんで(巻末に引き寄せのワークもついてる)

じっくり味わい直したくなる一冊です。

 

Part 1 望みの叶え方

Part 2 家族の幸せ

Part 3 男女の愛

Part 4 健康、老い、死

Part 5 仕事とお金

Part 6 悟りと幸福

Work  自分を100%愛して願いを叶えるワーク

 

読者の人から多く寄せられる質問をテーマに

多岐にわたる内容に触れられていて

殊の外、読み応えがあります。

興味のあった個所を、じっくり読み返すと

それがわかるかと思います。

逆に、表面だけでは伝わりにくい深みがありますね。

 

 

 

亜美衣 一方で、今、読者の方から寄せられる質問で多いのが、「そもそも、自分がやりたいことがわからない。自分が好きなことがわからない」というものなのです。

 つまり、自分の本当の望みが分からない。そういう人に一言、声をかけるとしたら、ばななさんはどんな言葉をかけるでしょうか。

ばなな まず、「好きなことがわからなくなっていく過程」というものがあって、段階を追ってわからなくなっていくんだと思います。わからなくなっていくのにも順番があったので、その順番を戻っていくより他ないと思います。

亜美衣 例えば、親から否定されて、好きなことをやめた、などですね。

ばなな もともとは道をわかっていたのだけれど、わからなくなってしまうような何かがあった。たぶん、薄紙をはぐようにしてでしか、元に戻っていけないのです。元に戻るというのは、小さな子どもの頃とか、赤ちゃんの頃のことです。

亜美衣 本当の望みって、タマネギの薄皮をむくようにして出てくるんだなって、私も思います。私は、本を書きたいという望みは最初からありましたが、活動しているうちにもっと具体的に、書きたいことがわかってきました。でもそれは、最初はわかりませんでした。

ばなな 大きいこと、例えば「人生の目的」から考えるのではなくて、小さいことから戻していくしかないと思うのです。

 「今はニンジンを食べたい。どうしてもトマトじゃないんだよね」ということが自分でわかっているのは、小さいことのようだけれど、かなり大事なんです。そういうことがわかれば、だんだん、元に戻っていく。大きく出てしまうと、わからなくなってしまいます。

 例えばベジタリアンになるにしても、「畜産の歴史が」とか言っていると、わからなくなります。でも、「意外と、肉は食べなくてもいいかも」という小さなところからいけば、案外、うまくいく。

 論理的に考えすぎると、自分の性に合ってないことをやってしまって、自分が苦しくなったり、人を責めたりするのではないかと思います。

 ですから、例えば「経理の仕事は好きで、コツコツ数字を入れるのは好きなんだけど、上司に見せるのは嫌なんだな、私」というふうに、「割っていく」といいと思います。割っていけば、わかることがあります。

 

この最後の部分にある「割っていく」というのは

実は大事な手法です。

悩みなどわからなくなっていることは

全てを一緒くたにしている場合に多いものです。

  

亜美衣 「夢の叶え方・ばなな流」を教えていただけますか。

ばなな 野口整体の、野口晴哉先生が言っていたことが正しいと思うのですが、けっきょく、潜在意識に落とし込まなければ、何も叶わないと思っています。

亜美衣 それは「本音に素直になる」、「本心に従う」ということでしょうか。

ばなな やはり、そこを鍛えていくしかないんじゃないかな。鍛えて、ノイズさえなければ、相当叶うと思います。 

 

これらは、パート1の部分からの引用でしたが、

最後にキーワードもまとめられています。

 

・自分の「本心」に素直になる

・「好きなこと」をあきらめない

・願いの実現に全身でコミットする

・流れにつながる「しるし」をつかまえる

・直感が来たら具体的に調べて深める

・「ハッピーエンドにする」と決める

・自分の中に「キレ」を持つ  

 

他にいくつか、載せておきましょう。

 

ばなな たいてい「すでにしていること」が天職だと私は思います。少なくとも、やったことがないようなことではない。「すでにしていること」、あるいは「やらざるを得なくなったこと」だと思います。 

 好きだったらなんでもできるわけではなくて、もっと苦しむこともあると思います。「好きだけど、さじ加減ができる」のが、天職の特徴だと思います。

 

ばなな 男性でも成功している人は、受け身の時間を大事にしている気がします。アグレッシブなだけの人は、やっぱりダメな気がしますね。

(中略)

西田 「受け身が大事」というと、ずっと受け身でいいのかと勘違いしてしまいそうですが、行動は必要ですね。

ばなな サーフィンとかラフティングみたいに、「今、こがないと!」というタイミングはあると思います。海に出たら、「今こいでも無駄」とか「ここでこがなきゃダメ」ということがありますよね。あれと同じです。 

亜美衣 お料理も同じですね。いつゆであがるか、タイマーがあっても関係なくて、見ていないとわかりません。それと同じ感じの、受け身ですね。

ばなな 例えば、いんげん豆をゆでるという行為は、一見受け身じゃなくて、能動的に自分からゆでているけど、いつ湯から引き上げるかは、自分で決めることじゃなくて、鍋の大きさ、ガスの強さ、その日のいんげんの鮮度とか、いろんなものの状態で決まります。

亜美衣 「今、いんげんの色が変わった!」という瞬間をとらえることが大事。

ばなな それと同じで、「見る」ということに関して不注意だと、天職はこれだ、才能はこれだというのは、わかりにくいんじゃないかなぁと思います。

 

 

  

himitsunaniwa.hatenablog.com

 

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