読むべきマンガとして推しているという
『闇金ウシジマくん』
この中のシーンや台詞を題材に
搾取から抜けるための持論を著した一冊がこちら。
この中で、主人公の丑嶋が言った言葉
「世の中は奪い合いだ。奪るか奪られるかなら、俺は奪る方を選ぶ」
堀江さんは、この言葉からすぐ
マルクス経済学の基本概念に思いが及んだという。
労働者がつくり出すものの一部を、資本家が無償で取得することを
”搾取”と呼ぶが、近年の多くの若手起業家が脱サラを提唱するのも
ここに問題を感じてのことだ。
ところが、堀江さんは冒頭から驚いたことがあるという。
2016年の春先に、目を疑いたくなるニュースに触れた。人材派遣会社アデコが全国の超中学生1000人に調査をした結果、「将来つきたい仕事」の1位が会社員(サラリーマン・OL)になったというものだ。
ちなみに、彼らの親たちが「子どもについてもらいたい仕事」の1位は公務員だという。
何というか、展望がなさすぎる。親の背を見て子は育つというが、親に展望がないから、子も展望を持てないのだろう。
そもそも、サラリーマンを職業と呼んでいいのかも疑わしい。具体的にやりたいことがまったくないから、サラリーマンになりたいなどという曖昧な回答しか浮かばないのだ。
ところで、会社を辞められないのは、
プライドの高さだったり、
周りを気にし過ぎるせいだが、
そんなに世間や他人は、
あなたに関心を持っていないという。
あなたには誰も興味がない。何か失敗やトラブルを抱えていても、まったく気にならない。逆に言うなら「困っている」と声を上げないことには、いくら本当に困っていても、気づいてもらえない。現状を変えるチャンスを逃してしまうのだ。
気にされていないのだから、好きなように行動すればいい。そして、助けてほしときは遠慮せず、助けて!と声を上げるべきだ。
また一方で、カネ儲けに興味を持ったり、
ホリエモンを目標にしている若者の思い違いにも触れている。
私はカネ儲けを否定してはいない。
カネの本質をきちんと理解して、カネを得ることの意義を、自分のなかでしっかり見すえ、ビジネスに臨んでほしいだけだ。別の著書にも詳しく書いたが、空っぽの自分を「ゼロ」として、足していく「イチ」を積み重ねていく気構えこそ大切だ。
具体的には、「ラクしよう」というマインドを変えること。
いずれにせよ、行動をすることが大事だが、
人はそれぞれの思いこみを生きており、
物事を知らない真面目な人は搾取されやすいともいう。
一般的な感性で、常識人のつもりでいても、限られた範囲の思いこみから逃れて生きているひとは、ごく稀だ。
真面目すぎる人はたいてい、問題の切り分けが下手だ。
困っていることや悩みなど、問題を切り分けるのは本来、簡単なはずなのに、「経済力とか環境が……」とか「心の整理が……」と妙な言い訳を並べて、問題を先送りしようとする。
また、
”真面目すぎる人は、自分で自分の生き方の枠組みを決めてしまう。”
だから、ときには不真面目な選択肢も取って、自ら枠組みを壊していこう。
そうすれば問題の意外な解決策に行き当たることもある。
基本的に真面目な人は、周りを気にしすぎだ。
堀江さんは
こうした人々が、知らずして
”グリップ”(握る、捉える意から、ここでは主従関係の強さをいう)
されることを指摘して、様々な例をあげている。
他人や組織にグリップされないためには
まず、基本的に複数のコミュニティに属すこと。
視点の多さと多様性は、思いこみをほぐすのに効果的だ。
意外な出会いのチャンスも得られる。
次に、過去はきれいに忘れ去り、
「いま」を生きることに集中し、行動する。
そして、不要な義務感にとらわれないこと。
グリップを解いて、自ら動き出せる思考法は、岸見一郎さん・古賀史健さんの『嫌われる勇気』にすべて書いてある。あの本がミリオンセラーを記録して、これで世の中も少しは変わると期待したのだが……『嫌われる勇気』の教えに則って行動した人は、ほんの少数だった。実際の読者の1%にも満たないだろう。
そのぐらい一般的な人々は、動こうともしない。グリップに支配された不自由な人生を、あえて望んでいるようだ。
動いてくださいと言い続けているのに、ほとんどの人が動いてくれない現実に、無力感を覚えるときもある。
Twitterや著書、講演会やテレビなどで繰り返し、好きなことを好きなようにやって生きる重要性を説いているのだけど、簡単には浸透していかない。多くは「ホリエモンだからできることでしょ」で一蹴されてしまう。
その意見には、グリップされた人々の思考停止が集約されている。
堀江氏は、アドラー心理学の教えのベストセラー
『嫌われる勇気』を推薦している。
次に、閉鎖された環境には居続けないこと。
会社でも学校でも家庭でも、狭い世界のなかで暮らしていたら負のスパイラルに陥りやすい。
まして上司や先生や親など、他人に自分の行動の決定権を委ねては絶対にいけない。
環境による洗脳についても述べていて
洗脳をかける側はどうにもならないけれど、先にも述べたように洗脳を解く方法は、いくつかある。
世界は広いことを知る。プライドを捨てる。勇気を持って、一歩踏み出すことだ。
言葉にすると凡庸だが、とても重要なことだ。世界を知るのも一歩踏み出すのも、実は多くの人が「面倒くさい」という理由で、やろうとしない。もしくは怖いのだ。
変化でなく、現状維持を望んでいる人の多さに
呆れるという著者は
広い世界へ動き出せば、問題は解決する。それだけ。
没頭できる趣味や好きな人を見つけて、自分の意志で時間を埋めていくのだ。
「自分には動き出す力がない」「才能がない」という思いこみは間違いだ。
世の中の唯一の真理は、”諸行無常”。
諸行無常が、この世のたったひとつの真理なのだ。
時間が経過していくごとに、あらゆるものは変わっていく。現状維持できるものは、何ひとつない。変わり続け、柔軟に対応していくことでしか、私たちは生き残れないのだ。
これは、日々移り変わりが加速している現代では
とても大事な点だと思う。
また、一貫して主張するのは、
人は常に、自分のやりたいことのために生きるべきだ。
何をしたいのか、どこに行きたいのか、何が好きなのか。自分自身に深く問い続け、そのために必要な実践を大胆に繰り返していくことで、人生は豊かになっていくと、私は考えている。
著者によれば、
結局、お金は ”信用”を数値化したもので、
大切なのは信用で、生きる武器になるという。
次に大切なのは、”他人に与える”気持ち。
最後にあらためて言いたい。
カネの本質を知ろう。グリップをふりほどこう。どちらも自分の意志だけで実行できる。そして、取るべきリスクをしっかり見きわめ、外に向かって動き出そう。
困ったときは、他人に頼りまくっていい。持てるものをすべて使って、相手に尽くしていれば、必ず支えてくれる人は現れる。
思考を他人に預けるような人生は絶対にやめよう。
自分の頭で考えられる人間であるべきだ。
すべては、内面の問題だ。自分の内面から、逃げてはいけない。危機やトラブルを解決する方法を見つけるのは他人ではなく、あなた自身なのだ。
お金に執着せず、やりたいことを大胆にやろう
というホリエモンの熱い思いが伝わってきます。
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