不思議の庭のミランダ

心に響いた言葉と書物の備忘録

『「違うこと」をしないこと』吉本ばななさんー繰り返し読みたい面白さと含蓄ある一冊

 

   

ともすると

慌ただしく過ぎる日常の中でも

”自分を生きる” というのは

どういうことなんだろうと、ふと

よぎることがあるかもしれません。

 

どこかで違和感を感じていても

スルーしているうちに

本当は何が好きで何がやりたいのか

わからなくなっていたりすることも

以前はありました。

 

今秋出た、吉本ばななさんの新刊エッセイと対談の

タイトルにすぐピンときてしまった(笑)

『「違うこと」をしないこと』

読んで大正解!でした。

あぁそうだったとあらためて

気づかされることが多かったです。 

 

 

 自分の人生は、自分のものです。

 どんな人であれ、自分そのものを生きることが大切。

 そのためには、まず自分に正直であること。

 そして、他人と正直にコミュニケーションすること。

 結局はそれしかないんだってわかっていても、これが案外難しくて、振り返れば、私も失敗の連続でした。

 

自分を生きるって、むずかしい という

書き出しから始まる一冊は

エッセイと対談の章に分かれていて

読みやすいながら、

実に読みごたえのある内容でした。

 

「違うこと」というのは

“その人の生き方の中で、今ここでするべきではないこと” と

あります。

人生は一瞬一瞬変わっていくものでもありますが

今すべきでないことは、本来は感覚的にわかっているはず

なのですね。何か違う、という微妙な違和感…。

人や周りを気にして、頭であれこれ理屈づけたりして

ねじ伏せたり、何となくやりすごしてしまいがちだけれど

それが重なっていくと、大きくズレてしまう。

そんな私たちの在り方に、それは違うでしょうと

語りかけてくれる。

 

 

 

 本来の自分を生きるには、違うことをしないことが大切。

 じゃあ「違うことをしない」って、どういうことなんでしょうね。

「したいことをする」っていうのとすごく似ているけど、微妙に違うんですよ。言葉で説明するのがちょっと難しいのですが、ヘンに力が入ったり、ちょっとでも圧がある感じがあったら「あ、こういうことじゃないな」と思ってください。

 もっとこう、流れみたいなものに乗っていく感じ。

 イメージとしては、サーフィンに似てるかもしれない。 

 

 

 人間ってノイズが多いから、つい別のことをしようとするんだけど、その瞬間にその人に求められる行動、動作、考え、発言っていうのは、本当はひとつしかない。宇宙がその瞬間に「しなさい」と言ってることと、その人が「したい」と思ってることが呼応して、ピタリと一致するところがあるんですよ。違うことをしないでいると、どんどん道が極まって、瞬間、瞬間、それが一致するようになる。それは本当に武士道みたいな、剣の達人みたいな感じ。

 スゴイよー、本物の達人になると「ステーキ? うーん、今、食べたくないな」って思ったら、会食がキャンセルになったりする。私はまだその域には達していませんが、全然ざっくりしてないんです。本当に厳密な、よく出来たシステムだと思う。

 まさに、宇宙の法則。

 どんな人も、本来のその人を生きていくのが本当は一番自然で、ちょっとでもズレるとそれが反映されるし、ぴたりと一致すれば、それも反映される。もともと、そういうふうにこの宇宙のシステムができている。恐ろしいほど正確なその仕組みこそが、きっと、愛というものなのでしょう。 

 

その愛のエネルギーを用いて

宇宙マッサージをされる白井剛史(プリミ恥部)さんとの

対談(第二章)がまた実に興味深い内容でしたね。

 

吉本 宇宙マッサージを体験して、仕事を辞めたという人もいますもんね。

プリミ そうですね。本来の自分に戻るというか「あ、自分がするべきことは、本当はこうじゃなかった」と気づくんでしょうね。今って「自分では望んでいないけど、これをするしかないんだ」と思い込んで、がんじがらめになっている人もまだまだ多いし、お金を稼ぐために我慢して働くという状況も、世の中に蔓延しているので。

吉本 うん。ほとんどの人がそうだと言ってもいいかも。

プリミ ぼくから見ると、初期設定があいまいな人が多いんだと思います。自分がこう在りたいというのが明快じゃないので常識に縛られてしまって、お金を稼ぐなら「我慢しなきゃいけない」「がんばらなきゃいけない」「遊んでちゃいけない」とかって設定が、最初から勝手に親や世間や義務教育などから刷り込まれてしまっていたりする。初期設定がそうなっちゃうと、そこから先は、もう、そういう道しかあらわれないんですよ。宇宙はコンピュータになっているので、初期入力、初期設定がすごく大事なんです。逆に言うと、自分の設定さえハッキリ入力して宇宙のコンピュータを起動できれば、現実は自分のビジョン通りに、何もしなくても、必要なことが起きて動き出します。

吉本 みんな、あまりそういうことを意識したことがないのかもしれない。

 

プリミ 宇宙の流れと自分がシンクロしているのを実感する。それを実感し続けられれば、宇宙からのギフトは届き続けますからね。

吉本 お饅頭欲しいなと思う時に、ちゃんとお饅頭来るようになりましたもん(笑)。小さなことだけど、確実に欲しいものが来るようになると、それが流れにちゃんと乗ってるかどうかをわからせてくれるサインになる。逆に、見逃してる人は、どこで見逃してるかがすごくよく見えるようになってくるから。

プリミ 全宇宙のコンピュータって、そのくらい精密ですから。

吉本「なんで私って、いつもタイミング悪いのかな」って言う人、いるでしょ。「おなか減ってない時、食事に誘われるし」とか「お金がある時には、みんな、おごってくれるんだけど、お金がない時におごってもらえない」みたいな話を聞いた時に、それこそ設定を変えるには、何がその人をズラしてるのかに気づく必要がある。アドバイスを求められなければ、私もいちいち言いませんけど、そういう人に「あの時、食べたくないのにカレー食べたでしょ」って言うと「え、そんなこと?」とか言われる。けど、そんなことだったりするんですよ。「食べたくないけど、あとの五人はみんなカレーか。悪いかな、一人だけ、オムライス頼んだら」みたいなことが、その人をズラしたりしているんです、意外にね。

プリミ 気をつかって自分の意に沿わない設定をしちゃってるんですよね。その何気ないブレで全体の流れを澱ませる設定がされてしまっている。

吉本 うん。「そうか。あの時こうしたことが、ここに繋がってるんだ」っていうのがすごく見えるようになるので。直感って急にとんでもないことを言ってきたりするけど、それを無視しないで、実行してみるというのも大事なことかも。

 

この初期設定に関する話も

自分を生きる上で

とても大事なことですね。

頷くところや気づきが多く、

興味あれば是非一読、いや何回か読んでほしい

感じがします。

と思ってたら、ばななさんも ”おわりに”で

”(この本の中で、彼との対談はいちばんむつかしく思える部分だと思いますが、最も大きな気づきが秘められていますので、ぜひくりかえし読んでください。人生が大きく変化する可能性があります)”

と触れられてました。

 

また、第四章のCHIEさんとの対談でも

私たちそれぞれの魂の芯にあるものは、変わらない

独自のものだということも語られています。

 

また、私はばななさんと同年代、いや

ちょっと上なんですが(笑)

ばななさんご自身のこれまでのお話を興味深く伺うと共に

そうした時代や人生の流れを振り返ると

そうなのよね~という感慨を覚えるところも

少なからず、面白かったですね。

 

第五章の時間、お金、神様、わたし

でもいろいろな気づきがありました。

時間が未来から流れて来るという話は

確か、苫米地英人さんもされていましたが

お金に関する考えも、なるほどなあと思いました。

 

 人は好きに生きていいんです。

 そこからすべてがはじまる。それをどうか忘れないで。

 

 人間って、習慣を変えることが一番困難で、自分を変えたい、人生を変えたいと思いながらできないのは、それが習慣になっちゃっているからだと思うんですよ。

 

 いたるところに意識させないかたちで、トラップが潜んでいる。 

 逃げ切るためには、漠然と上を目指すんじゃんなくて、自分がどういう生活をしたいのかを真剣に考えること。

 

含蓄ある言葉が多くて、あらためて何度も読み返したいと思う

久々の一冊でした。 

 

 

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『ミラクル★ヒーリング2』宇宙的しがらみの外し方ー小林健さん、吉本ばななさん

 

   

himitsunaniwa.hatenablog.com

 

 

小林健さんと船瀬俊介さんのおもしろブラザーズの対談

『ミラクル★ヒーリング』の第2弾は、

小林健さんと吉本ばななさんのほっこりファミリー対談。

 

ほっこりファミリー対談 ミラクル☆ヒーリング2 宇宙的しがらみの外し方

ほっこりファミリー対談 ミラクル☆ヒーリング2 宇宙的しがらみの外し方

 

 

このトークセッションは、2016年11月16日に

行なわれたそうで、この時のテーマは

宇宙的しがらみの外し方だったようですね。

 

日本人のほとんどはしがらみにとらわれている、で

始まります。

 

吉本 私、外国にいるときはすごく元気なんですね。時差ぼけも感じますけど、すごく健康を感じるんです。日々生きる、夜休んでる、細胞がはずんでる、そういう感じ。でも、日本に帰ってくると、シュシュシュッと細かくなって、神経質になる。だんだん箸の上げ下ろしも気になるようになってきちゃって、それがすごく不思議なんです。

小林 船井(幸雄)先生がいつも言うんですが、ほとんどの日本人はしがらみにとらわれているそうですから。

吉本 それでやられますね。でも、そんな日本の人にこそ元気になってほしいから、小説を書いたりするんですけど。

 (中略)

小林 自由なんだろうけど、自分でしがらみで結わえていると思う。精神的な自由さがないから、自由になりたいと言うんじゃないですか。日本の女性は結構自由だと思いますよ。友達と喫茶店で会ったり旅行したり、女性は男性より結構いろいろやっていますよ。だけど、精神的に、私だけこんなことをやっていいのかしらとか、よけいなことを考えているんだと思う。それも一種のしがらみでしょう。

吉本 やっぱり気を遣うということですかね。

小林 そうそう。気の遣い過ぎ。

吉本 それはすごく感じる。反対にとらえると、きめ細やかさとか、いいところもいっぱいあるけど。

小林 いいところもめちゃくちゃあるけど、しがらみで全部ゼロになっちゃう。

 

小林 どうしたら日本人のしがらみを解くかというのは、あなたの専門です。

吉本 だから頑張ってまだ日本にいるんですけど、本当にくじけそうになることがしょっちゅうあります。やがては国外にも拠点を持つでしょう。

 

吉本 私が思うに、合気道みたいな感じで、しがらみというのは反射的な反応でよく切れるんですよ。あれこれ考えていたらダメ。

小林 そう。考えるとダメなんですよ。ファーストインプレッションが一番よくて、考えると間違える。

ということで

小林健さんは、

押してダメなら引いてみるを勧めます。

 

 

 

吉本 しがらみが寄ってきたときにピシャッと切れるけどさわやか、みたいな生き方を、まずしてなきゃいけないと思うんですけど。

小林 僕の考えだと、押せなかったら、引けばいいんです。押すと、大変だよね。

吉本 押すと、自分も傷つくし。

小林 引いちゃうのが一番いいと思う。すると、しがらみだってつまらないと思うから、ほかに行っていまうんじゃないかしら。野球でも、バーンと来たボールをバシッと受けとめると危ない。でも、ちょっと引いてキャッチすると痛くない。ああいう感覚がいいかなと思う。

 

小林 結局、しがらみというのは、人からもらっているのではなくて、自分がキープしているものなんです。

吉本 わかる。そこは本当に深く学びたいところですね。私もいつもそのことを考えます。

小林 私がしがらみがないということは、要するにキープしてないんですよ。しがらみはいつでも来ていると思う。 

 

小林 お会いしたら言いたいと思っていたのは、「しがらみのない自分」。それで思うようにしなさいということです。 

 

対談なので、楽しくも

話は多岐にわたり、あれこれ飛びますが

いずれにせよ

自由なはずの現代社会の中にあって

実は様々なしがらみや洗脳に取り込まれている

私たちへそれぞれ本当のところを生きましょう、と

呼びかけている内容だと感じさせられました。

 

吉本 ――今、2回目が来ているという感じがします。売れるという意味じゃなくて、本当に大きなものと闘わなきゃいけないんだなみたいな。政府とかじゃなくて、人の心の中の闇。「みんな死んだように生きているけど、死んでいちゃダメだよ」と言う係をずっとしてきて、すると「いや、死んでいるほうが楽だから」と言われるのを繰り返していくんだけれど、しんどいけれどいつか必ず突破口がある。ドアをたたき続ければ、10人、20人と変わっていくというのを続けていく自信を持つため変化が自分にとって必要だったと思う。今までみたいに、「やったけど、本当に腹立つ」とか言って、飲んで食べて寝ちゃえ、みたいなことではダメだなという年齢になったなと。

 

小林 自分らしくやってないんだそうです。

吉本 自分らしくやってもらったら困るよという教育を何十年も受けてしまっているじゃないですか。自分が思うようにやっていたら生きていけないよというふうに何十年もかけて洗脳されているから、私たち、解くのがなかなか難しいんですね。

小林 こんなの聞いたことがないよとか、こんなのは習慣じゃないよということに進んだらいかがですか。朝食を食べるのは当たり前というのは、国がランチを食べないで仕事をさせるためにやったわけで、医学的には間違っている。朝は、ウンチやオシッコや痰を出す時間ですから、食べ物を入れるのは間違っている。でも、それを言うと国が盛り上がらないから、朝食を食べろと言っているんじゃないですか。

 要するに、組織か国かわからないけど、つくられた常識に我々は惑わされているわけです。

 

 吉本 でも、何が何でもやらなきゃいけないときが来たんだなと自分では思っているし、みんなもそうするといいと思います。その人が生まれながらに持っている運勢とか体力とか考え方を全部外に出していかないと生き残っていけないから、もとのその人に戻ってほしい。この人はこういう人だったなというところに戻ってほしいな。

 

それにしても真実を伝えようと

する人たちも大変です。

 

――ケン先生は、絶対にテレビとかに出る気はないですよね。

小林 ないない。ラジオに出て殺されそうになったから、絶対に出ない。でも、船井先生は、朝のご婦人の番組に出て楽しそうにやるのはかまわないと言われたんですよ。

吉本 そうそう、悪いほうに考えると切りがないから、やっぱりしたいことをやっていくしかないのかなと思うんです。私も、今、日本はすごく危ないと思っているから、いろんな形でそれを伝えるんですけど、やっぱり反対は多いですね。出版社の人からは、あんまりそういうことを言わないでくれとか、こういうことは書かないでくれと言われます。だから、そういうのは全部削って削っていかないといけないんですね。

 

吉本 私も、私の読者の人たちの心が動くきっかけを作るものを書きたい。離れていく人もいると思うけど、もっと近くなる人もいると思うから。

小林 この国を救うには、それしかないんです。だって、日米安保に反対したって、安保なしでは日本はダメだし。

吉本 本当にそうですね。そういうどうにもならないところからじゃなくて、もっと個人の生活から変えていくしか、できることはないなと思っています。

 

そう、今は

個人個人が目覚めていく時代なんですね。

今の社会がおかしいということを感じていたら

これまでの思い込みに気づいて、

個人から変わっていくのが

大事なところだと思います。

 

小林 さて私たちは何をやったらいいのかな。このままキープ・ゴーイングなんだろうけど、せっかくこれだけの叡智が集まっているから、何かいい気づきがあってもいいかなと思う。

 やっぱり全てにハグすることじゃないかしら。本も、読んで、置くのではなくて、本にハグする気持ち。ご飯も、ただ食べようかじゃなくて、ハグする気持ちで食べる。人に会うときも、ハグしなくてもいいけどハグする気持ちで対したら、通じるんじゃないかと思う。通じなきゃ、何時間話しても意味ないものね。

吉本 そうですね。毎日、毎秒、世界に恋をし続けたいです。

 

 

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しなやかに生きるためのマインドフルネス-『自分を休ませる練習』矢作直樹氏

 

 

 

ふっと

どこから開いても

読みやすく 

ちょっと気が楽になるような一冊です。

 

自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス

自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス

 

 

著者は、東京大学附属病院の救急医療で

長年ご活躍された矢作直樹先生。

 

人間の生死と向きあう医療現場にいらして、

肉体だけではない霊的存在としての人間と人生についての

著書をいくつも書かれてきました。

近年は、日常的な過ごし方にも多く触れられ、

健やかに生きるためのメッセージを

わかりやすく伝えてくれます。

 

見開きの文字には

“最近、ゆっくり 休めていますか。”とあり、

ストレスの多い現代社会で、よく目にするようになったのが

癒しとストレス解消のための「マインドフルネス」という言葉。

 

 マインドフルネスと聞くと、「瞑想」を思い浮かべる方も多いのでしょうか。

——

 しかし本来マインドフルネスとは、何かの行為を指すのではなく「今この瞬間」に気づいている状態を言います。

 歩いているとき、家事をしているとき、どんなときでも、日常生活の動作ひとつひとつに心を込めて、今に意識を集中させる、それこそがマインドフルネスの状態であり、心とからだがリラックスできている状態なのです。

 

 神道に「中今」という言葉があります。

 今を生き切ることこそ大切という意味を持つ言葉ですが、マインドフルネスは中今そのものであり、私たちは古来、マインドフルネスを知っているのです。

 今、マインドフルネスという言葉が少なからずブームとなっているのは、日本人が当たり前に知っていた感覚を、「取り戻す」時期に来ているからではないかと感じます。マインドフルネスとは新しいことでも何でもなく、「本来の自分を取り戻す」ということなのです。

 

慌ただしい生活の中では

自分を抑制し、本当の自分をひた隠しにし、

周囲の評価を気にしがちです。

 

 私たちはさまざまな理由で、少しずつ、自分の希望、願望を、いつかどこかで忘れてきたのではないでしょうか。

 ありのままの自分を出せず、悩み、苦しんできたのではないでしょうか。

 そんな状態が続くと、自分が疲れていることにも気づけなくなります。無理を続けると、心身に不調が出てきて病気になります。

 だからまず、自分の心身を解放すること。これが先決です。

 そしてこの解放が、本来の自分を取り戻すことへとつながります。

 

 

 

頑張る人は結構な割合で

「頑張りすぎる人」化してしまうとあります。

 

 たぶん、良い意味での「いいかげんさ」が不足しているのでしょう。

 もっとやわらかい考え、やわらかい態度でいられれば、「こうすべき」とか「こうしなくちゃいけない」という頑なな態度にはなりません。すると自然に、それまでのように頑張りすぎることがなくなります。

 こうすべきと考える人はまじめな人ですから、頭から否定はしませんが、しかしそれは自分にとどまらず、次第に他人にも同じように強いるようになります。

 そこが厄介なのです。人は皆、違う価値観で生きています。

 

 からだを壊してまでやるべきことなど、この世にはありません。

 それを忘れたくないものです。 

 

いつでもリラックスを目指すには

 

「今の連続が未来」

「今を楽しむことで未来が楽しくなる」

「今こそが自分が生きているすべて」

 

 この言葉を自分に言い聞かせてください。

 

 今に集中できているとき、心は今を楽しむことができます。その状態こそ、マインドフルネスな状態であり、リラックスしている状態なのです。

 仕事や家事も同じこと。ルーティンでイライラしながらやるのはなく、楽しんでやれば自分だけの工夫ができます。

 心を喜ばせる方法は、たくさんあるのです。 

 

第1章の やわらかな心から、

第2章 すこやかなからだ

第3章 ほどよい暮らし

第4章 ありのままの感覚

第5章 自然の中の自分

第6章 「今」に意識を取り戻す まで

具体的で簡単な心がけとアドバイス

それぞれ短くまとめられています。

 

心をゆるめ、日々の小さなことを大切にして、

たまにはぼーっとしたり、空を見上げたり、

季節の移ろいを感じる。

何でもない日常こそ、そして今この時を味わい、

慈しんで生きようと思わせてくれます。

 

ほどほどにすこやか、ほどほどに忙しい

 これが、今を楽しめる条件です。少なくとも私はそう感じます。

 そこには、どれくらいの年月を生きているとか、どれほどの長寿だったかとか、そんな時間的な尺度は存在しません。

 長寿を目指してもしかたがありません。そもそも年齢は単なる結果です。

 人間の価値は、生きた長さではなく「どう生きたか」にある——。

 そしてどうなるかわからない未来ではなく、今を意識することです。 

 

 私たちはいつ死ぬかわかりません。元気一杯の人でも、翌日、急に亡くなったりします。だからこそ、命の長さではなく、今を楽しむ、命があることをありがたく感じる。今の自分のからだを大切にする。

 人生の残り時間など気にせず、自由自在に生きませんか?

 

救急医療の最前線にいらして、数多くの生死の場に立ち合ってきた

医師ならではの言葉は重みがあります。

勤勉な国民性といわれてきた日本人ですが、

意識して自分を休ませるには練習が必要なようですね。

新書サイズのこの本からは気軽に

そんな、ちょっとしたコツをつかめるのでは

ないでしょうか。 

 

 

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『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』佐藤航陽さん-資本主義から「価値主義」へ

 

 

 

昨秋、出版されて評判となったお金や経済についての一冊がこちら。  

 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 

今年の春先に図書館で読もうと思い

予約したら、15人待ちとかで

手元に来たのが、半年以上たった

今月に入ってでした(笑)

人気のようですが、

確かに読みやすく、わかりやすかったです。

 

内容は、今の時代の流れについて既に気づいている方なら

決して衝撃的というものではありませんが、

30代の著者は、株式会社メタップスのCEOである佐藤航陽さん。

現在大きく変化し、新たに移行している経済の仕組みと

これからの生き方について明らかにしてくれます。

 

さて、「Fintech(フィンテック)」という言葉がありますが、

これは、financeとtechnologyを組み合わせた造語だそうで

ITなどのテクノロジーの進化により、金融世界が破壊的に変化する

トレンドを指しているといいます。

ただ、著者はこれらに付随する様々な現象を二つに区別して、

Fintech1.0とFintech2.0に分け、後者、“2・0は

1・0とは全く異なり、近代に作られた金融の枠組み自体を無視して、

全くのゼロベースから再構築するタイプのものです。” から

本のタイトル「お金2・0」としています。

ビットコインなどがこの典型にあたるそうです。

 

第1章 お金の正体

第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ

第3章 価値主義とは何か?

第4章 「お金」から解放される生き方

第5章 加速する人類の進化

 

個人的には、こうした急激な変化の中での

これからの生き方についての示唆が興味深かったです。

 

「世界を変える」とは、前時代に塗り固められた社会の共同幻想を壊して、そこに新しい幻想を上書きする行為に他なりません。

 

 国家、通貨、宗教、偏差値、学歴、経歴、年収、資産、論理、権利など、私たちの精神や行動を縛る概念のほぼ全てが人工的に作られた幻想ですが、これらの効力が薄れ、時にはまた別の幻想が誕生し、人々の新たな価値判断の基準になっていきます。

 

 

 

 現在、先進国ではものもサービスも飽和状態にあり、商品を売るだけでは人々を惹きつけることができなくなりつつあります。

 物を持たないで生きる「ミニマリスト」が多くなっているのを見てもわかる通り、ものの魅力はどんどん下がっていっています。多くの人が娯楽や体験を通した精神的な満足に対して魅力を感じるようになってくると、ゲーミフィケ―ションや脳の報酬系への理解が経済活動にますます求められる時代になっていくでしょう。

 

戦後から高度成長時代にかけての生き方のモチベーションや価値観と

モノが飽和状態にある現在のモチベーションや価値観は全く違います。

世代によって、常識というものの認識も変わります。

著者によれば、資本主義から「価値主義」へと移っているということです。

 

 ネットが十分に普及した世界では、「どれが一番正しいのか?」という考え方ではなく「どれも正しい、人によって正解は違う」という考え方が徐々に受け入れられても良いはずです。1つに統一しなければいけないというのは、レイヤー化された世界が技術的にありえなかった過去の時代の考えです。

 

 つまり、私たちがどんな職業につき、誰と結婚して、どんな宗教を信じ、どんな政治思想を持つのも個人の自由であるのと同様に、何に価値を感じて、どんな資産を蓄え、どんな経済システムの中で生きていくのかも自分で選んで自分で決められるようになっていく。私たちはその過程にあります。

 そこでは優劣を決めようとしたり自分の基準を他人に押し付ける必要は全くなく、ただ個人が自分に最も適した経済を選んでいくという「選択」があるだけです。 

 

実は私たちが持っている常識は世代によって全然違います。そして今の日本の常識と呼ばれているものは、日本の人口分布でボリュームゾーンでもある45歳前後の人が持っている概念を指しています。

 

 例えば、先ほどの価値と言う観点からすると30歳前後の世代は、すでに車や家や時計などのものに対して高いお金を払うという感覚がわからなくなりつつあります。ものは所有しなくても使う時だけ借りられます。つまり私たち世代にとってこれらの価値は低いのです。

 一方で、50歳前後の方からすれば、スマホゲームに課金したり、ライブ配信に「投げ銭」を払ったり、ビットコインを買っている人たちの感覚はよくわからないと思います。全く「役に立たない」無価値なものにお金を払っている若者の未来を憂うかもしれません。   

 

世の中は、「儲かること」から「情熱を傾けられること」へ

変わっているわけです。

 

 内面的な価値が経済を動かすようになると、そこでの成功ルールはこれまでとは全く違うものになり得ます。金銭的なリターンを第一に考えるほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになります。つまり、これまでとは真逆のことが起こります。 

 従来は、経済的な利益を得ることを最優先し、個人の利益を最大化するように動くことが成功のための近道でした。ただ、内面的な価値を軸に考えた場合は、因果関係が逆転します。自分が心から熱中していることに打ち込んでいると、結果として利益が得られる。逆に利益を最優先に行動すると利益を得るのは難しいということが起きます。 

 

好きなことをやれ

持っている熱量が人に伝わることが大事など

要は、時代の寵児ともいえる人たち、

例えば、堀江貴文さんなどが提唱している生き方、

これまでの価値観からのシフトと

まさに一致していますね。

 

 では、熱中できることってどうやったら見つかるの? と疑問の感じる人がいるかもしれません。まずはあなたが一日中やっていても苦痛ではないことを探すのがいいでしょう。もしくは他人から異常に詳しいと言われたり、なぜそんなことをそんなに気にするのと言われることを思い浮かべてみると、そこに情熱のヒントがあります。

 

 おそらく、何かに熱中した経験というのは誰でも子供の時にしていると思います。ただ、小中学校の教育を受け、やりたいことではなく、やらなければならないことを続けていくうちに、自分が何に興味を持って何に熱中していたのか、情熱の源泉を忘れてしまうのだと私は思います。

 

 あくまで重要なのは自分自身と向きあった上で、自分の情熱を発見し、自らの価値を大事に育てていくことだと私は思っています。 

 

さて、長くなりましたが、なるほどと

思った点をもう一つ。

 

お金がうまく扱えず困っている人ほど、お金に特別な感情を抱いていることが多いです。私もそうでした。それがないことによって起きる困窮や不安から、お金に感情をくっつけてしまい、道具以上の意味を感じてしまいがちです。お金や経済を扱うためには、お金と感情を切り離して1つの「現象」として見つめ直すことが近道です。

 

 

 

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『しない生き方』秋山佳胤さん-「食べない」生活で気づいたこと

 

 

 

グルメ、飽食の時代となって久しい一方で

近年、美食ならぬ微食、つまり少食派も増えつつあり、

はては不食(ブレサリアン)という人も

現れています。

そのお一人が弁護士の秋山佳胤さんで

不食という生き方』でも知られます。

 

himitsunaniwa.hatenablog.com

 

現時点でですが、↑上掲は

当ブログの検索ナンバーワン記事でもあります(笑)

不食については、森美智代さん、山田鷹夫さんとの共著

 

食べない人たち (「不食」が人を健康にする)

食べない人たち (「不食」が人を健康にする)

 

 『食べない人たち』も有名ですが、

ご自身の著書もいくつかあり、先日ご紹介したのはこちら

 

himitsunaniwa.hatenablog.com

 

いずれも不食というライフスタイルを得られてからの

その自由な精神性ともいうようなものが

とても魅力的に感じられます。

今日はまた別の一冊についてご紹介します。

 

しない生き方 「食べない」生活で気づいたこと

しない生き方 「食べない」生活で気づいたこと

 

 

 

 

人生を楽しむ秘訣は、

何でも人任せにしない、人のせいにしない。

縛りの感情を、

自分にも他人にも適用しないこと。

 

自分を大事に、大切にしてください。

自分の気持ちに正直に行動してください。

これまで生きてきた自分の時間を

否定しないでください。

 

と、カバーの折り返し部分を見ただけで

あー、そうです、ほんと。

 

何というか

秋山さんの本を読むと

気が楽になるというか

そう、もっと自由でいいんだよね~♪

とくつろいだ気持ちになれるのです。

 

ということは、

勝手に緊張気味で生活していたのかも

しれませんし、実際、首や肩が凝るというのは

そうなんですよね。

 

では、いくつかパッと開いたところから…

 

 仕事についても考えすぎると、ろくなことがありません。

 そもそも、今日自分が就いている仕事(職種)だけですべてを考えてしまうから「いいのかな、このままで」って悩んでしまうわけです。

 

 仕事は一つに限定しなくていい。

 これが結論です。

 だって、私たちは何を選ぼうと自由。どう生きようとその人の自由。

 あなたも私も奴隷として生まれてきたわけじゃありません。

  

 転職は自由だし、最近は副業を解禁する企業も増え始めました。

 それまでの常識が非常識になる。まさに過渡期です。

 常識なんて、短い期間に決められたルールみたいなものですよね?

 時代が変われば常識も変わります。その程度のものですから、考えすぎないほうがいい。 

 

 私の本業は弁護士ですが、最近は仕事の幅が広がり、自分が何者なのかよくわからなくなりました。周囲も同じ感想みたいです。

 でも、これがまた快感。自分をテンプレート(ひな形、定型文)的に縛らなくなったおかげで、これでいいのかなんて考えません。

「これでいいのだ」(バカボンのパパ)です。

 

 考えすぎという視点で言えば「マインドブロック」という言葉を目にします。

 これは「後ろ向きの思考、その感情パターン」のこと。

 要は考えすぎるくせ(習慣)が、こびりついているってことです。

 

 考えすぎるっていうのは「いったん考えてから行動する」という思考と行動のパターンであり、これは頭で考えた結果であり、直感(直観=インスピレーション)を軽視している状態です。

「本当はあっちのほうが良かったな」

 そんな経験、ありませんか?

 買い物とか、あるいは仕事とか。

 これは直感に従わなかった結果です。

 最初にピンと来たもの、それが「宇宙が教えてくれた」答え。

 正しい、間違いというレベルの話ではありません。

 

 まず自分が幸せになってください。

 すると世界中の人がその意識に触れ、争いごとのバカバカしさに気づきます。もちろん人を助けるのは素晴らしいことですが、まず自分を助けてあげてください。他人に何かしてあげるのはそれからでもできるはずです。

 毎日が楽しいという柔らかいエネルギー(波動)が広がることで誰も犠牲にならずに平和に暮らせる社会が作れる、私はそう信じています。

 

第一章 あんまり考えすぎない

第二章 そんなに焦らない

第三章 そうと決めつけない

第四章 いつまでも比べない

第五章 もう怒らない

 

章立てはこんな感じですが、

そのあと細かく続く

それぞれの小見出しを読むだけでも

何かはっとしたり、ほっとする内容が多かったです。

要は、読みやすくて、

秋山さんのお話を聞いていると

ちょっと肩の力が抜けたり、重荷がおろせそうな

感覚になれます。

 

自分が幸せでなければ誰も幸せにできません。

絶対的な存在なってありません。

どんな関係性だろうと友人は自分とは違います。

夢は持っても持たなくてもいい。

怒りは「未知なるものに対する感情」の一つです。 

 

と、帯にもいくつかありましたが、

”しなくちゃいけないことなんて一つもない。”

のかもしれません。

以前、バシャールの話にもありましたが

地球人は、勝手に障壁や枠を作って

(本当は何もないのに)騒いでいて

そのドラマが面白いって…見ているとか。

苦しかったり、役に飽きたら、はまってないで

脚本を変えるとか、目を覚ませよって、

時期なのかもしれませんね。 

  

 

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